【落葉樹の剪定時期について】
◆ 落葉広葉樹とは?
落葉樹とは、秋から冬にかけて葉を落とす樹木の総称です。代表的なものには、モミジ、ケヤキ、サクラ、イチョウ、ハナミズキなどがあり、四季の移ろいを感じさせる庭木として人気です。冬には葉を落とし、春には新芽を出すサイクルを持つため、その成長のリズムに合わせた剪定が必要です。

◆ 剪定の目的
剪定にはいくつかの目的があります。
- 樹形を整える:見た目の美しさを保つために、不要な枝を取り除いてバランスを取ります。
- 風通し・日当たりを良くする:込み合った枝を間引くことで病害虫の発生を防ぎ、健康的に育てることができます。
- 安全対策:枯れ枝や折れやすい枝を剪定することで、強風時の落下や倒木リスクを減らします。
◆ 剪定に適した時期とは?
落葉樹の剪定時期は、主に休眠期である冬(11月下旬~2月頃)と、軽い手入れを行う初夏(6月頃)の2つに分かれます。

1. 冬期剪定(本剪定):11月下旬〜2月
冬は落葉樹が休眠に入る時期です。この時期には葉が落ちて枝の様子がよく見えるため、大胆な剪定がしやすくなります。また、樹木に与えるストレスも比較的少ないとされています。
特徴とポイント:
- 主幹や太い枝の剪定に最適
- 枝ぶりや全体のバランスを見ながら、樹形を整えられる
- 翌春の発芽に向けて、剪定でリフレッシュした状態に
特にケヤキ、サクラ、ナツツバキなどはこの時期に剪定することで、春の芽吹きがより元気になります。ただし、強すぎる剪定は逆効果になることもあるため、慎重な判断が必要です。

2. 初夏の剪定(軽剪定):6月頃
新芽が伸びきった初夏に、徒長枝(勢いよく伸びすぎた枝)や、込み入った枝を間引く「軽剪定」を行います。これは成長をコントロールし、夏以降の姿を整えるための手入れです。
特徴とポイント:
- 花後の枝整理に適している
- 夏に向けて樹形を保つための調整
- 葉がついた状態なので、日当たりのバランスを見て調整できる
モミジやハナミズキ、ヤマボウシなどは、6月の軽剪定で見た目を整えると、秋の紅葉も美しくなります。
◆ 剪定時の注意点
- 切り口の処理:太い枝を切った後は、癒合剤などで保護しておくと安心です。また、切る際に枝が避けないように注意が必要です。
- 剪定の強さ:一度に切りすぎると樹木に負担がかかり、回復が遅れることがあります。
- 種類ごとの特性を考慮:たとえばサクラは剪定の切り口から菌が入るリスクがあるため、切る位置や道具の清潔さが特に重要です。
◆ こんなときはプロにご相談を
「枝が高くて届かない」「どこを切ればいいのか分からない」「病気かどうか心配」といった場合には、無理せず専門業者に相談することをおすすめします。
Tidy gardenでは、樹種やお庭の状態に合わせた最適な剪定プランをご提案しています。剪定だけでなく、伐採や病害対策なども含めて、庭木の健康と美しさをトータルでサポートします。
【まとめ】
落葉樹の剪定は、「冬の本剪定」と「初夏の軽剪定」が基本です。それぞれの時期に応じた剪定を行うことで、樹木の健康を守り、年間を通じて美しい姿を保つことができます。適切なタイミングと方法を守ることで、庭木はより元気に、そして見た目も美しく育っていきます。

あなたの庭が、今よりもっと素敵な空間になりますように。


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